産業医の役割・選任

産業医紹介会社を比較するポイントは?後悔しない選び方やおすすめの紹介会社も

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更新日:2023.02.24

産業医を選任するにあたっては産業医紹介会社を利用する方法もあります。産業医紹介会社を活用することで、自社のニーズに合った産業医を選任することができ、人事・労務担当者の方の負担も軽減できるでしょう。しかし、産業医紹介会社は数が多く、比較検討するのは簡単ではありません。

本記事では、産業医紹介会社を比較するポイントについて解説します。後悔しない産業医紹介会社を選ぶための参考にしてください。

産業医紹介会社とは?

はじめに、産業医紹介会社が提供する主なサービスや産業医紹介会社を利用するメリットについて解説します。

産業医紹介会社で提供される主なサービス

産業医紹介会社は産業医と連携し、企業の労働衛生管理をサポートしています。産業医紹介会社によってさまざまですが主なサービスとして、産業医のマッチングや産業医による相談受付、産業医による面談実施などが挙げられます。

産業医のマッチングとは、企業に合わせた産業医を紹介し、企業と産業医のマッチングを行うサービスです。産業医のマッチングでは企業の特性に応じて、得意分野や経歴が適した産業医を紹介してくれます。また、マッチングした産業医が自社のニーズに合わなかった場合に契約後の交代ができるサービスもあります。

産業医による相談受付とは、企業や従業員からの健康相談を産業医が受け付けるサービスです。電話やチャット、オンライン通話などを提供している産業医紹介サービスもあります。

産業医による面談実施とは、オンライン通話やオフィスへの訪問によって、従業員が産業医の面談を受けられるサービスです。ストレスチェックによる高ストレス者への面談や長時間労働者への面接指導、休職者の復職判定なども依頼できます。

産業医紹介会社を利用するメリット

産業医紹介会社を利用すると企業にとってさまざまなメリットがあります。産業医の選任は人事・労務担当者にとって大きな負担となる業務です。自社の課題にマッチする実績のある産業医を探し出すのは簡単ではありません。産業医紹介会社の産業医マッチングサービスを使えば、人事・労務担当者の業務負担を軽減し、企業のニーズに合った得意分野を持つ産業医を紹介してもらえます。

また、産業医による相談受付や面談実施を活用することで、企業は従業員の健康管理や労働環境に関して適切な判断を行うためのサポートが受けられます。従業員としても産業医から専門的なアドバイスが受けられることで安心感を得られると同時に、体調の悪化を未然に防ぐことが可能です。

産業医紹介会社を比較する際のポイント

産業医紹介会社を比較する際のポイント
産業医紹介会社を比較する際は、産業医の登録人数・対応地域、料金設定、提案が的確かどうか、産業医紹介以外のサービスの有無、オンライン対応の可否がポイントとなります。

産業医の登録人数・対応地域の範囲

産業医の登録人数は産業医紹介会社によって大きく異なります。登録人数が多い産業医紹介会社では、自社の条件にマッチした産業医が見つかる可能性が高いでしょう。反対に登録人数が少なくても、特定の業種・職種を得意分野とする産業医がそろっている場合があります。

また、産業医紹介会社を選ぶ際には、自社が対応地域に含まれているか確認することが大切です。例えば、問い合わせや見積もりを終わらせた後で、自社地域が対応不可だと判明すれば、産業医紹介会社を検討し直すことになりかねません。また、全国に支店がある企業は全国対応している産業医紹介会社を選ぶと安心です。新たに事業所が増えた場合にも、産業医の選任がスムーズに行えます。

料金設定は適切か

産業医紹介会社によっては、一見料金設定が安いようでも、実は「初月のみ」「小規模事業のみ」といった条件が設定されていて、安く見せているだけのケースがあります。料金設定が明確な産業医紹介会社を選ぶことで、費用に関するトラブルを避けやすくなるでしょう。

また、複数の産業医紹介会社に料金の見積もりを依頼し、比較検討することも大切です。検討する際は見積もり料金が明朗かチェックしてください。また、料金とサービスの内容を比べることで、適切な料金の産業医紹介会社を選びやすくなります。

自社の課題に合わせた提案をしてくれるか

産業医紹介会社については、自社課題に合った提案をしてくれる会社を選ぶことが大切です。例えば、女性の割合が高い、在宅勤務が多いといった特徴によって、それぞれの企業の傾向や課題は異なります。また、企業によっては従業員のメンタルヘルスケア意識の向上、長時間労働の軽減など、課題や方針もさまざまです。

産業医にもそれぞれ得意分野があるため、企業の業種や労働環境の傾向によって、適した産業医は異なります。産業医を効果的に活用するためには、自社の状況や今後考えられる課題といったニーズをしっかり把握し、的確な提案をしてくれる産業医紹介会社を選ぶことが大切です。また、契約後に産業医を変更できるサービスがあれば、万が一ミスマッチがあってもスムーズに変更できます。

産業医の紹介以外のサービスも提供してくれるか

従業員数が常時50名を超える事業場では産業医の選任をはじめとして、ストレスチェックの実施や衛生委員会の開催が義務づけられています。50名以上が在籍する企業なら、産業医の紹介以外のサービスも提供している産業医紹介会社を選ぶのがおすすめです。産業医紹介会社によってはストレスチェックの実施や衛生委員会の開催サポートを行ってくれるため、産業保健分野における企業の業務負担が減らせます。

月に1回の訪問が設定されているような嘱託産業医選任の場合、企業が訪問前に事前準備をしておく必要があります。しかし準備不足により、産業医が訪問しても企業がうまく活用できないケースは少なくありません。産業医の紹介だけでなくアフターサポートも充実している産業医紹介会社を選ぶことで、産業医を最大限に活用できます。

嘱託産業医について詳しくは『嘱託産業医とは?専属産業医との違いは?メリット・デメリットや選び方のポイント』を参考にしてください。

オンラインによる対応が可能かどうか

コロナ禍の影響や働き方改革への意識が高まったことで、テレワークを導入する企業が増えています。テレワークが多い企業では、オンラインによる面談や相談に対応しているかどうかも大切なポイントです。オンライン対応が可能であれば、企業も従業員も働き方に関わらず気軽にサービスが利用できます。

また、オンラインでのサービスが提供されていることで、事業所の海外拠点もサービスを受けられます。グローバル化によって海外に支店や事業所を持つ企業も増えていますが、産業医によるオンライン対応が受けられると安心です。

産業医紹介会社のおすすめは?

産業医紹介会社のおすすめは?
産業医紹介会社の検討のための5つのポイントを紹介しましたが、Dr.健康経営の産業医紹介サービス「産業医コンシェルジュ」はそれぞれのポイントを満たしています。Dr.健康経営では厳選された質の高いプロ産業医を紹介しています。料金体系も明確なパッケージ料金となっており、産業医の交代を希望する場合も追加の費用は発生しません。

Dr.健康経営では企業の課題や希望をヒアリングした後、最適なプランを提案します。また、産業医の紹介だけでなく、ストレスチェック実施や衛生委員会の立ち上げまで幅広くサポート可能です。メンタルケアや従業員の健康管理などのアシストにも対応しており、メンタルヘルスやハラスメントなどについての産業医によるセミナー講演なども行えます。また、オンラインでの相談・面談も可能です。

産業医紹介サービス「産業医コンシェルジュ」

まとめ

産業医紹介会社は産業医と企業との架け橋となる会社です。企業は産業医紹介会社を活用することで業務負担を減らし、自社のニーズに合った産業医を選任できます。

Dr.健康経営の産業医コンシェルジュは、産業医紹介会社の重要な検討ポイントを満たしており、従業員のメンタルケアから感染対策まで幅広く対応できる産業医を紹介いたします。産業医の導入を検討されている方はお気軽にご相談ください。

そのお悩み、Dr.健康経営に相談してみませんか?

「従業員数が初めて50名を超えるが、なにをしたらいいかわからない…」
「ストレスチェックを初めて実施するので不安…」

そんなお悩みを抱える労務担当者の方はいませんか?
Dr.健康経営では、産業医紹介サービスを中心にご状況に合わせた健康経営サポートを行っております。
些細なことでもぜひお気軽にご相談ください。

鈴木 健太
監修者
鈴木 健太
医師/産業医

2016年筑波大学医学部卒業。
在学中にKinesiology, Arizona State University留学。
国立国際医療研究センターでの勤務と同時に、産業医として多くの企業を担当。
2019年、産業医サービスを事業展開する「株式会社Dr.健康経営」を設立、取締役。

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