メンタルヘルス・ストレスチェック
ストレスチェックの個人結果は自宅に届く?通知方法や内容・活用方法を解説
目次
ストレスチェック後は、個人結果を各従業員へ通知!
ストレスチェックの個人結果がでたら、企業は速やかに本人に結果を通知する必要があります。結果の通知は、実施事務従事者(ストレスチェック実施に伴う事務作業の担当者:以下、会社担当者)から従業員本人に対して通知されることが多いです。その際、本人の同意がない限り、企業は個人結果を知ることはできません。個人情報の取り扱いに注意し、本人以外が確認できない方法で通知しましょう。高ストレスの該当者が区別されるような形の通知方法はNGです。
通知内容と通知方法は下記のとおりです。
ストレスチェックをより有効活用していきたいとお考えの方は、お気軽にDr.健康経営までご相談ください
通知内容
●ストレスプロフィール(ストレスの特徴や傾向について、数値や図表で提示されたもの)
●高ストレス者に該当するかどうかの評価結果
●面接指導の対象者かどうかの判定結果
※特に高ストレス者へは、セルフケアやストレス対処法についての情報提供を行うとよいでしょう。
通知方法
<紙実施の場合>
●従業員本人の自宅等へ郵送
●容易に内容が見れないように封をした上で、開封することなく事業場にて各従業員へ配布
<WEB実施の場合>
●電子メールやネットを介して個人ごとの暗証番号を使って閲覧できるようにする
厚生労働省のホームページでは、ストレスチェック結果の出力を簡便に実施できるプログラムを無料で提供しています。詳しくはこちらをご覧ください。
★「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」ダウンロードサイト
https://stresscheck.mhlw.go.jp/index.html#note
個人結果は3つの観点で確認!
高ストレス者と判定された個人結果を例に、ストレスプロフィールの見方を説明します。一般的に、「各項目の点数や説明文+レーダーチャート」として結果が表示されることが多いです。レーダーチャートは、外側に凸部分は高リスク、内側に凹部分は低リスクとなります。
各項目は、以下の3分類で表示されます。
A 仕事上のストレスの原因
B ストレスによる心身の反応
C ストレスに影響を与えるその他の因子
A 仕事上のストレスの原因
Aの「仕事上のストレスの原因」では、心理的な仕事の負担(量・質)、身体的な仕事の負担、職場の対人関係でのストレス、仕事のコントロール度、知識スキルの仕事への活用度、仕事への適性度、働きがいを点数化しています。
下記の例では、仕事の質的負担のストレスが最も強く、次いで仕事の量や対人関係のストレスが強くなっていることを示しており、優先的に改善が必要となります。逆に、職場環境は良好であり、職場内での連携やコミュニケーションをとることで改善していける可能性があります。
B ストレスによる心身の反応
Bの「ストレスによる心身の反応」では、活気、イライラ感、疲労感、不安感、抑うつ感、身体愁訴を点数化しています。
下記の例では、疲労感や活気の低下が強く見られ、それに伴うと思われる身体愁訴が起きていてため、すぐさま介入が必要な状態です。また、不安感や抑うつ感などの項目も強くでており、メンタル不調が発症している可能性があります。
C ストレス反応に影響を与えるその他の因子
Cの「ストレス反応に影響を与えるその他の因子」では、上司・同僚・家族や友人からのサポート、仕事や生活の満足度を点数化しています。
下記の例では、同僚からのサポートが不足していることがわかります。同僚との連携やコミュニケーションがしっかりとれるような職場環境の構築が必要です。一方で、上司や家族からのサポートはしっかりあるため、仕事への不満はさほど強くないという結果が出ています。
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高ストレス者には医師面接の設定を!
メンタル不調の予防にむけて、産業医や保健師と会社担当者が連携することが大事です。産業医や保健師はストレスチェック実施者を担っており、個人結果だけでなく、健康診断の結果、職場環境や人間関係、勤怠情報なども総合的に考慮して、高ストレス者や医師面接の対象者を選定します。
会社担当者は、該当従業員へ医師面接を勧めたり、面接希望の有無を確認をしましょう。本人が希望する場合、企業は医師面接の機会を提供することが義務となります。本人から面接の申し出がない場合は、会社担当者との面接、仕事や職場についてのヒアリングを依頼するなど、別の手段でメンタルケアへ取り組むとよいでしょう。
また、会社担当者は、該当従業員へセルフケアやストレス対処方法の情報提供、相談窓口の提供を行いましょう。
医師面接では、ストレスプロフィールで高値となった項目のストレスの原因を把握していきます。会社としてメンタル不調の予防に向けてサポートしていくことが必要です。
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