テンプレートつき!衛生委員会の毎月の進め方をわかりやすく解説!

日付2021.07.31
更新日:2022.06.20
産業医ハンドブック

衛生委員会は毎月開催!

衛生委員会のメンバーがそろい、必要な書類作成など立ち上げが完了した後は、産業医の訪問とともに毎月の衛生委員会を運用していきます。衛生委員会の毎月の運営は、会社主導で行うことが理想ですが、慣れない場合は産業医のサポートのもと進めていくのがよいでしょう。

衛生委員会の設立、進め方をプロに相談したい方は、お気軽にDr.健康経営までご相談ください

毎月の衛生委員会の進め方

毎月の衛生委員会では、以下の報告内容について確認していきます。
運営に慣れるまでは産業医のサポートのもと進めていき、慣れてきたら委員長が主導で進行しくとよいでしょう。

Dr.健康経営では、衛生委員会の議事録フォーマットを提供しており、この議事録に記載の項目に沿って進めることで、なにを確認すべきかが明確になっています。

議事録フォーマットはこちら

衛生委員会 議事録

1. 衛生委員会、職場の各種状況について

以下の内容について、衛生管理者が報告し、取り組みの改善点や予防策などについて産業医よりアドバイスをもらいましょう。
・委員長(司会)、衛生管理者、産業医、委員メンバーの確認
・事故や労災の発生状況、私傷病や休職者の発生状況の確認
・衛生管理者、産業医による職場巡視の報告
・会社からの議題や相談事項
・感染対策 など

2.職場巡視について

衛生管理者は週1回、産業医は2カ月に1回以上の職場巡視を行うことが義務になります。
衛生管理者と産業医で職場巡視を同行し、巡視結果の報告を行いましょう。

巡視記録は、Dr.健康経営の提供する以下のテンプレートを活用して作成できます。

テンプレートはこちら

職場巡視チェックシート(事務所用)【雛形】

3. 長時間労働について

以下の長時間労働の内容について、衛生管理者が報告し、必要に応じて長時間労働者面談を実施しましょう。
・長時間労働者の人数(45時間以上、80時間以上、100時間以上)
・長時間労働者面談が必要な対象者の確認
・(面談を実施した場合)面談結果をもとにした就業配慮などの対応の確認
・次回以降に向けた産業医面談の設定

【長時間労働者の面談について】
80時間以上の長時間労働者には、以下の「疲労蓄積度チェックリスト」と「心身の健康状況、生活状況の把握のためのチェックリスト」を記入してもらい、産業医による長時間労働者面談に活用しましょう。
疲労蓄積度チェックリスト
心身の健康状況、生活状況の把握のためのチェックリスト

4. 健康診断について

以下の内容について、衛生管理者が報告し、必要に応じて産業医による結果判定や事後措置の面談をしましょう。
・健康診断の実施、結果の返却状況の確認
・健診判定と事後措置が必要な人数の確認
・産業医面談の対象者の確認
・(面談を実施した場合)面談結果をもとにした就業配慮などの対応の確認
・次回以降に向けた産業医面談の設定

健康診断終了後は、速やかに労働基準監督署へ報告書を提出しましょう。
報告書は以下のテンプレートに必要事項を記入すれば完成です。

テンプレートはこちら

労基署用_定期健康診断結果報告書【雛形】

5. ストレスチェックについて

以下の内容について、衛生管理者が報告し、必要に応じて産業医による高ストレス者面談や職場改善の取り組みを行いましょう。
・ストレスチェックの実施、結果の返却状況の確認
・高ストレス者面談の対象者の確認
・(面談を実施した場合)面談結果をもとにした就業配慮などの対応の確認
・次回以降に向けた産業医面談の設定

ストレスチェック終了後は、速やかに労働基準監督署へ報告書を提出しましょう。
ストレスチェック結果報告書は以下のテンプレートに必要事項を記入すれば完成です。

テンプレートはこちら

労基署用_ストレスチェック結果報告書【雛形】

【ストレスチェック実施規定・実施計画について】
年1回のストレスチェックを実施するにあたり、実施規程と実施計画の作成が必要です。実施時期が決定したら、実施前までに「ストレスチェック制度実施規程」「事業所における心の健康づくり計画及びストレスチェック実施計画」の2つの書類を作成しましょう。
以下のテンプレートに必要事項を記入すれば完成です。

テンプレートはこちら

ストレスチェック制度実施規程【雛形】
事業場における心の健康づくり計画及びストレスチェック実施計画【雛形】

6. 産業医面談について

以下の内容について、衛生管理者が報告し、必要に応じて産業医面談を実施しましょう。
・メンタル不調者、休職復職者、その他健康相談がある社員の確認
・(面談を実施した場合)面談結果をもとにした就業配慮などの対応の確認
・次回以降に向けた産業医面談の設定

【産業医面談に向けた準備】
嘱託産業医は、限られた訪問時間の中で効率よく従業員へのヒアリングや産業医面談を進めていく必要があるため、短い時間でより多くの従業員へ面談を進めるために、事前に面談者に体調などを記入してもらい産業医へ共有することがおススメです。
以下の「面談者事前記入シート」を使って、面談者に事前に記入してもらいましょう。

テンプレートはこちら

面談者事前記入シート【雛形】

衛生委員会の開催例

こちらでは、衛生委員会を30分間で開催する一例をご紹介します。

● 産業医による職場巡視の報告、以前の職場巡視における指摘事項の改善状況の報告
労災や職場のヒヤリハット事例の共有と予防策 ・・・5分

● 長時間労働者の状況報告、産業医面談の対応確認
メンタル不調者や休職復職者などの人数と産業医面談の対応確認 ・・・5分

● 健康診断やストレスチェックの実施状況、結果の共有、産業医による判定・・・5分

● 産業医による健康講話・・・10分

● 議長からのまとめ・・・5分

産業医が毎月訪問しない場合は?

産業医が毎月訪問しない(2カ月に1回の訪問など)場合でも、事業所にて衛生委員会を開催し、議事録を作成保存する必要があります。また、産業医が訪問しない月には、企業から産業医へ一定の情報提供を行うことが必要です。所定の情報を産業医に共有し、必要に応じて指示を仰ぎましょう。

産業医への情報共有は、以下のテンプレートを用いて共有することができます。

テンプレートはこちら

産業医未訪問時の情報提供チェックリスト

衛生委員会の議事録の作成例

衛生委員会の開催ごとに、議事録を作成保存する必要があります。作成例は、こちらを参考ください。

衛生委員会_議事録記載例

鈴木 健太
監修者
鈴木 健太(すずき けんた)
代表取締役/医師・産業医

1989年、東京都国立市出身。2009年、筑波大学医学部へ入学。
在学中にKinesiology, Arizona State Universityへ留学し、医学・経済学・人文学等を学ぶ。
卒後は国立国際医療研究センターで勤務医として働く。
予防医療の重要性に気づき、帝京大学公衆衛生大学院で健康経営を研究しつつ、産業医として多くの企業を担当する。