産業保健・健康管理
衛生管理者の免許申請方法は?申請書類の書き方・申請期限も解説
衛生管理者の免許は、試験に合格したからといってすぐに取得できるわけではありません。
この記事では、衛生管理者試験に合格後、免許申請する方法や必要書類、書類の書き方などについて解説します。さらに、衛生管理者免許の取得後、更新が必要かどうかも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、衛生管理者試験の受験はこれから、という方は、以下の記事をご覧ください。
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目次
衛生管理者試験に合格したら免許申請が必要
衛生管理者試験に合格した場合、免許を取得するためには別途申請が必要です。具体的には、公益社団法人安全衛生技術試験協会に免許申請を行います。
この申請手続きをしなかった場合、正式に衛生管理者の免許は取得できていないことになるため注意しましょう。
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衛生管理者の免許申請に必要な書類
衛生管理者の免許申請には、以下の書類が必要です。
- ・免許試験合格通知書
- ・本人確認証明書
- ・免許申請書
- ・免許証送付用切手
- ・定型封筒
免許試験合格通知は、衛生管理者試験に合格すると登録住所に送付される書類です。試験区分や氏名、試験日、受験番号などが記載されており、この通知書がないと免許申請できませんので、届いたら大切に保管しておきましょう。
免許申請書は、以下の場所で入手できます。
- ・都道府県労働局
- ・各労働基準監督署
- ・各センター
- ・厚生労働省のホームページ(「免許申請書関係」)
厚生労働省のホームページからダウンロードする場合は、「ダウンロードはこちらから」から「免許申請書式」を選んでファイルをダウンロードして印刷します。
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衛生管理者の免許申請手順
ここからは、衛生管理者の免許申請の手順を解説します。原則、以下の流れで免許を交付してもらえます。
- 1.必要な書類を集める
- 2.免許申請書に記入する
- 3.書類を提出する
- 4.免許証が届く
それぞれ詳しくみていきましょう。
STEP1.必要な書類を集める
まずは、前述したとおり必要な書類を集めましょう。
本人確認書類は、住民票等または公的書面のコピーが必要です。運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなど顔写真のある本人確認書類は1つ、顔写真のない本人確認書類は2つ以上を同封します。
本人確認書類の種類 | 提出が必要な書類の数 |
運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど | 1つ |
健康保険証、住民票など | 2つ以上 |
また、返信用の封筒と切手も同封する必要があります。切手は404円分を返信用封筒に貼付しましょう。
ただし、切手の金額は今後変動する可能性があります。詳しくは、厚生労働省の「免許試験合格者等のための免許申請書等手続の手引き」で確認しましょう。
前述した必要書類のほかに、収入印紙1,500円分と6か月以内に撮影した証明写真(縦3cm×横2.4cm)も必要となります。
STEP2.免許申請書に記入する
必要書類を集めたら、免許申請書に必要事項を記入しましょう。詳しい書き方については、後半で解説します。
免許申請書の所定の場所に、証明写真と収入印紙を貼付するのを忘れないようにしましょう。収入印紙については、裏面に貼付箇所があります。
申請書を記入する際は、鉛筆や消せるボールペンではない筆記用具を用いましょう。
STEP3.書類を提出する
免許申請書を作成し終わったら、必要書類を揃えて簡易書留で郵送します。
提出先は東京労働局免許証発行センターで、郵送のみ受け付けています。衛生管理者試験を受けたセンターではないので、注意しましょう。
〒108-0014 東京都港区芝 5-35-2安全衛生総合会館2階
STEP4.免許証が届く
無事、免許申請が完了したら免許証が届くのを待ちます。
通常、申請から1か月程度で免許証の発送が行われますが、書類に不備があったり申請が集中したりした場合はそれ以上かかることもあるそうです。申請が集中したことで1か月を超えて送付できない場合は、東京労働局のホームページで報告されます。
それ以外のケースで、1か月以上経っても免許証が交付されない場合は、以下の免許証発行サポートダイヤルから確認できます。
受付期間 平日 8:30~17:15(土日祝日と年末年始を除く)
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衛生管理者の免許申請書の書き方
「衛生管理者の免許申請手順」では、免許申請書の書き方について詳しくは省略しましたが、ここでは記載方法を紹介します。
1申請区分〜6生年月日
1申請の区分は「1」、2新規に申請する免許の種類は裏面を参照し「50:第一種衛生管理者」または「52:第二種衛生管理者」を記載します。
3と4の氏名は左寄せにし、6の生年月日は一桁の場合は右寄せです。
7-1旧姓を使用した氏名又は通称の併記の希望の有無〜10試験を受けた地域の番号
8の所在地は、免許申請書の裏面に記載されている都道府県番号を記入します。9は免許証の送付先が住所地と同じ場合は「0」、異なる場合は「1」を記入して、下の住所記入欄に記載します。「0」の場合は、あらためて住所を記入する必要はありません。
11試験年月日〜26他の旧様式免許証の有無
12の受験番号は、免許試験合格通知書に記載されているものを右詰めで記入します。原則、13〜18、20〜25は記入する必要がありません。
26他の旧様式免許証の有無には、旧様式免許証を保有している場合に記入します。記載されている免許証を持っていない場合は、記入は不要です。
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衛生管理者の免許証を紛失した場合の対処法
衛生管理者の免許取得後、免許証をなくした場合は再交付できます。再交付には免許証再交付申請書の提出が必要です。
免許証再交付申請書の送付先は、申請者の住所地を管轄する都道府県労働局または免許証の交付を受けた都道府県労働局の健康安全主務課です。
再交付の際も、必要書類の種類は新規交付のときと変わりません。
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衛生管理者の免許は更新不要
衛生管理者の免許は、第一種・第二種にかかわらず更新不要です。試験合格後に交付申請は必要ですが、一度交付されると更新手続きせず一生涯使えます。
交付申請は必要書類が多いため面倒だと感じるかもしれませんが、免許試験合格通知書が届いたら、できるだけ早く手続きを済ませてしまいましょう。
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まとめ
衛生管理者試験に合格したら、免許申請の手続きが必要です。免許申請に必要な書類とその他必要なものは、以下のとおりです。
必要書類 |
|
その他必要なもの |
|
上記を揃えて、東京労働局免許発行センターに郵送します。窓口では受け付けてもらえないので、注意しましょう。
衛生管理者免許は、一度交付申請してしまえば更新手続きは不要の資格です。一生涯使える資格ではありますが、免許取得後も常に新しい情報を入手して、知識のアップデートを図ることも大切です。
なお、従業員が50人以上の事業所では、衛生管理者の選任のほかにも、産業医の選任、ストレスチェックの実施などの義務が生じます。
Dr.健康経営では、産業医の紹介やストレスチェックの提供をしています。
もし選任がまだでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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